02 民事事件
【民法】 (相続の承認又は放棄をすべき期間)第915条 相続人は、自己のために相続の開始があったことを知った時から三箇月以内に、相続について、単純若しくは限定の承認又は放棄をしなければならない。ただし、この期間は、利害関係人又は検察官の請求…
遺言書をパソコンで作成することは認められていなかった 2019年1月13日施行の相続法改正 財産目録については,手書きが不要になった 各ページに署名・押印が必要 遺言書の本体については… 遺言書をパソコンで作成することは認められていなかった 以前…
最大決平成28年12月19日の判断 相続法改正による遺産分割前の預貯金払戻し制度 家庭裁判所の判断によらずに預貯金を払い戻す制度 家庭裁判所の保全処分により預貯金を払い戻す制度 最大決平成28年12月19日の判断 最高裁判所は,平成28年12月…
2019年1月13日施行 遺言制度についての改正 2019年7月1日施行 遺産分割に関する改正 遺言制度についての改正 遺留分制度についての改正 相続の効力についての改正 相続人以外の親族についての改正 2020年4月1日施行 配偶者の居住権につい…
事案の概要 依頼者が自転車で交差点を横断中,右方向から進行してきた車に衝突され,左足関節の麻痺等の後遺症が残った事案。 弁護活動と結果 相手方の保険会社は,当初,左足関節の麻痺を後遺障害として評価しておらず,同社からは,それ以外の後遺障害の等…
物件の明渡しや未払賃料,原状回復費用の請求 物件の明渡しを誰が行うか 未払賃料や原状回復費用を誰に請求するか これらの手続の費用を誰が負担するか 明渡し完了後の問題 保険による対策の有効性 「孤独死」保険、大家さん向け 損保大手、家賃損失など補償…
事案の概要 被相続人が死亡し,被相続人の子A・Bの2名が相続人となったが,被相続人とAが居住していた不動産(土地・建物)の分割方法について争いが生じた事案。 弁護活動と結果 相続人AからBに対して遺産分割調停の申立てがなされ,同調停において,…
事案の概要 建物の賃貸人が家賃を約18ヶ月滞納した後に破産したため,連帯保証人2名が賃貸人から滞納家賃約130万円の支払いを請求された事案。 弁護活動と結果 賃貸人から連帯保証人2名に対して,滞納賃料約130万円全額の支払いを求める訴訟を提起…
元後見人が相続人を調査する際に,(閉鎖)後見登記事項証明書は必要? 請求者の本人確認(戸籍法10条の3第1項)と権限確認(同2項)について 市区町村からの説明要求(戸籍法10条の4)について 元後見人が相続人を調査する際に,(閉鎖)後見登記事…
弁護士ドットコムニュースに,死者への名誉毀損に関する下記の記事が掲載されました。 「わいせつ行為好き」死亡女性になりすましSNS投稿、遺族は損害賠償請求できる?
マンション内のゴミ屋敷問題 居室の使い方は,原則として区分所有者の自由 建物区分所有法第6条1項による制限 「他の区分所有者の共同の利益」に反する場合には,結果の除去等の請求が可能 強制執行により,ゴミの撤去等を実現した例 マンション内のゴミ屋…
このブログをご覧になられた方から,質屋に対して過払金の返還を請求したいというご相談をいただくことが増えてきました。 ご相談にお越しいただくにあたって,是非お願いしたいことが1つあります。 「質札」については,質屋との取引が継続している間に,…
弁護士ドットコムライフに,人工妊娠中絶と損害賠償請求に関する下記の記事が掲載されました。 『心変わりした彼氏が「やっぱり堕ろして」「認知しない」…慰謝料請求できる?』
事案の概要 負債総額が約170万円で,そのうち約60万円をFX取引で費消していた事案。 弁護活動と結果 通帳の履歴からFX取引で費消した金額を特定し,裁判官との面接で事情を詳しく説明したことで,破産管財人が選任されることなく破産手続が終了とな…
事案の概要 消費者金融4社に対する債務整理(任意整理)の事案。 弁護活動と結果 4社に対して受任通知を送り,各社から送られてきた取引履歴を利息制限法の制限利率に引き直して計算したところ,1社に対して過払いがあることが判明した。そこで,この1社…
事案の概要 既婚者と不貞行為に及んだとして,依頼者が,相手方(=既婚者の配偶者)から慰謝料を請求された事例。 弁護活動と結果 相手方は慰謝料として150万円を請求していたが,交渉の結果,相手方の請求金額から110万円を減額し,依頼者が相手方に…
事案の概要 依頼者が,交際相手から,両親の反対を理由に婚約を破棄された事案。 弁護活動と結果 相手方は,当初,解決金として50万円の支払いを提示していたが,婚約破棄に至る経緯における相手方の行動の悪質性が高いことを指摘して交渉した結果,解決金…
事案の概要 被相続人の相続財産が存在しないと思っていたことから,相続人である依頼者が相続放棄等の手続をしていなかったところ,被相続人の死亡から約4年後に,被相続人の債権者から債務の返済を求められた事案。 弁護活動と結果 被相続人の生前の生活状…
事案の概要 採用内定後に,会社側の都合により採用内定を破棄された事案。 弁護活動と結果 当初,会社側からは慰謝料として80万円の支払い提示があったが,採用内定後に依頼者が勤務先を退職していること等を指摘して交渉した結果,損害賠償金として160…
事案の概要 依頼者が所有する建物の賃借人が,家賃を約半年間にわたり滞納していた事案。 弁護活動と結果 賃借人と連帯保証人に滞納賃料を支払うよう内容証明郵便で催告したが,支払いがなかったことから,建物の賃貸借契約を解除し,建物の明渡しと滞納賃料…
事案の概要 依頼者が自転車で車道を直進中,駐車場から車道に出ようとした車に横から衝突された事案。 弁護活動と結果 相手方の保険会社からは,当初,損害賠償金として約40万円の提示があったが,交渉の結果,損害賠償金が増額され,約98万円の支払いを…
事案の概要 依頼者が原動機付自転車で直進中,後方から追い越してきたトラックに接触された事案。 弁護活動と結果 相手方の保険会社は,依頼者の過失を主張し,損害賠償金として約35万円を提示していたが,訴訟を提起して争った結果,裁判所は依頼者の過失…
遺言書としては無効であるとしても… 死因贈与契約について 死因贈与契約の成立を認めた裁判例 広島高判平成15年7月9日 遺言書としては無効であるとしても… 前回の記事のとおり,パソコンで作成された遺言書は,「遺言書としては無効」であると考えられま…
パソコンで作成された遺言書の効力は… 遺言の種類 ①自筆証書遺言 ②公正証書遺言 ③秘密証書遺言 秘密証書遺言とするための手続を踏んでいない限り,遺言書としては無効 パソコンで作成された遺言書の効力は… 日頃の業務の中で,「パソコンを使って書かれた遺…
裁判例で認められた損害賠償額 東京地判平成21年5月27日 東京地判平成24年5月16日 裁判例で認められた損害賠償額 以前の記事で,中絶をした女性から男性に対する損害賠償請求を認めた裁判例2つをご紹介しましたが,これらの裁判例で具体的にいく…
婚約の不当破棄による損害賠償請求 損害賠償請求のためには,婚約の成立を証明する必要がある 婚約の成立をどう立証するか 大判昭和6年2月20日 東京地判平成24年1月27日 外形的な事実から,婚約の成立を推測していく 結納や婚約指輪は,婚約の成立…
不法行為による損害賠償請求と人工妊娠中絶 不法故意による損害賠償請求 人工妊娠中絶についての従来の考え方 損害賠償請求を認める裁判例の出現 東京高判平成21年10月15日 東京地判平成24年5月16日 不法行為による損害賠償請求と人工妊娠中絶 不…
訴状の受け取りを拒否すると… 「書留郵便に付する送達」(付郵便送達) 擬制自白による敗訴判決 訴状が届いたら… 訴状の受け取りを拒否すると… 次に,被告が不在を装って訴状を受け取らなかった場合はどうでしょうか。 「書留郵便に付する送達」(付郵便送達…
受け取った訴状を放置すると… 審理・判決は可能 擬制自白による敗訴判決 受け取った訴状を放置すると… まず,被告が訴状を受け取りながらこれを放置した場合はどうでしょうか。 審理・判決は可能 被告が訴状の送達を受けているということは,裁判所が審理を…
訴状の提出による民事裁判の提起 審理・判決のためには訴状の「送達」が必要 郵便による送達 訴状の放置,受け取り拒否 訴状を無視した場合の結末は… 訴状の提出による民事裁判の提起 民事裁判は,原告が,裁判所に「訴状」を提出することによって提起されま…