弁護士 木村康之のブログ

世田谷区・経堂の弁護士です。身近な法律問題についての情報を発信していきます。

よくあるご質問・その3-法テラスを利用するにはどうしたらいい?ー

法テラスとは 法テラスを利用するための方法 法テラスの地方事務所に相談する 法テラスと契約している弁護士を自分で探して相談する ご相談の際に「法テラスって何ですか?」「法テラスを使うにはどうすればいいですか?」というご質問をいただくことがあり…

判決文掲載のお知らせ(判例時報No.2396)

判例時報No.2396 平成31年4月11日号に,担当事件である『生活保護法63条に基づく保護費の返還決定について、処分行政庁の返還額の判断が保護の実施機関に与えられた裁量権の範囲を逸脱し又はこれを濫用したものとは認められないとし、また、処分…

東京23区内での弁護士偏在状況

東京23区の弁護士登録人数 千代田区・港区・中央区が圧倒的多数 東京23区の弁護士登録人数 ​ここ最近,「世田谷で弁護士を探しているけれど,なかなか相談を受けてくれる弁護士が見つからない。」というお話を伺うことが何度かあり,気になったので23…

保険会社の提示額約400万円(後遺障害等級10級)→約2200万円(後遺障害等級6級)に増額した事例​【交通事故】

事案の概要 依頼者が自転車で交差点を横断中,右方向から進行してきた車に衝突され,左足関節の麻痺等の後遺症が残った事案。 弁護活動と結果 相手方の保険会社は,当初,左足関節の麻痺を後遺障害として評価しておらず,同社からは,それ以外の後遺障害の等…

事務所開設3周年

2019年2月1日に,経堂綜合法律事務所は開設3周年を迎えることができました。これもひとえに皆様のご愛顧とご支援によるものと深く感謝しております。 昨年は,予定していた事務職員1名と弁護士1名の加入が実現し,事務所の基盤を整えることができた…

新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。旧年中は格別の御高配を賜り,厚く御礼申し上げます。 本日より,2019年の業務を開始いたしました。 昨年は,4月に事務職員1名が,7月に生田浩之弁護士が事務所に加わり,事務所を開設した2016年当時に予定…

社外監査役就任のお知らせ

株式会社ニッソウの社外監査役に就任いたしました。

生活保護法第63条による返還請求権の一部の非免責債権化

生活保護法第77条の2,第78条の2の施行 厚生労働省令により非免責債権化から除外される場合 「保護の実施機関の責めに帰すべき事由」の具体例 生活保護法第77条の2,第78条の2の施行 生活保護法第63条による返還請求権の一部を非免責債権化し…

梅雨明け

関東甲信地方で6月中に梅雨明けするのは観測史上初だそうで。 刑事事件を担当していると,裁判に向けての打合せのために東京拘置所に接見(面会)に行くことになるのですが,最寄りの小菅駅から東京拘置所までの道には日差しを遮るものがほとんど何もないの…

事務所リーフレット

経堂綜合法律事務所のリーフレットができました。 事務所の玄関と相談室に設置しておりますので,ご相談等でお越しいただいた際にはどうぞお気軽に持ち帰りください。(頑張って事務所の外でも配布しないといけないですね。)

レスポンシブデザインへの変更@ココログ-その1-

ビューポートの設定 スタイルシートの記述 以前の記事に書きましたが,ブログをレスポンシブデザインに変更しました。 変更にあたって,いくつか悩むところもあったので,備忘も兼ねて,手順を公開しておきます。 (※ プランはココログプロを使用しています…

日本社会保障法学会第73回大会

日本社会保障法学会第73回@早稲田大学に参加してきました。 2018年5月19日(土)ミニシンポジウム 「障害のある人の人権と家族・にない手の人権-津久井やまゆり園殺傷事件を契機に-」 2018年5月20日(日)全体シンポジウム 「わが国にお…

生活保護法63条の非免責債権化により生じるアンバランス

保護実施機関が支給済み保護費の返還を求める方法 ①「戻入の決定」による取扱い ②生活保護法63条の適用 ①「戻入の決定」と②生活保護法63条の関係 生活保護法63条を非免責債権とすることにより生じるアンバランス 発見月から前々月について生じるアンバ…

『「生活困窮者等の自立を促進するための生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律案」から生活保護法第77条の2、同法第78条の2の削除を求める意見書』(東京弁護士会)

東京弁護士会のホームページに,『「生活困窮者等の自立を促進するための生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律案」から生活保護法第77条の2、同法第78条の2の削除を求める意見書』が掲載されています。

「いわゆる生活保護法63条返還債権について非免責債権化し保護費からの天引き徴収を可能とする生活保護法改正案に反対する意見書」(日本弁護士連合会)

日本弁護士連合会のホームページに,「いわゆる生活保護法63条返還債権について非免責債権化し保護費からの天引き徴収を可能とする生活保護法改正案に反対する意見書」が掲載されています。

ホームページ更新

経堂綜合法律事務所のホームページのうち, 「個人事業主・中小企業(事業者)向けの取扱業務」を更新しました。 これに伴い,「事業の問題」のページを「取引のトラブル防止」「顧問契約」の2つに分割しました。 まだまだ不十分ではありますが,今後は,個…

事務職員1名が加入しました。

4月1日より,当事務所に事務職員1名が新しく加わりました。 4月中は,労働保険(労災保険・雇用保険)の届出に加えて,社会保険(厚生年金保険・健康保険)の任意適用の手続などで少しバタバタとしておりましたが,手続も滞りなく終了し,落ち着いて執務…

サブカテゴリーの設置方法@ココログ

カスタムCSSの記述 カテゴリーの記述 カテゴリーの並び順は… ココログの場合,サブカテゴリーを設置する機能は公式には実装されておらず,以下の方法も,あくまで見た目がサブカテゴリーを設置したように見えるだけですが,備忘も兼ねて公開しておきます。 …

大家さん向けの「孤独死」保険

物件の明渡しや未払賃料,原状回復費用の請求 物件の明渡しを誰が行うか 未払賃料や原状回復費用を誰に請求するか これらの手続の費用を誰が負担するか 明渡し完了後の問題 保険による対策の有効性 「孤独死」保険、大家さん向け 損保大手、家賃損失など補償…

遺産分割調停において,相手方の代償金提示額300万円→950万円に増額した事例【相続(遺産分割・遺言等)関係事件】

事案の概要 被相続人が死亡し,被相続人の子A・Bの2名が相続人となったが,被相続人とAが居住していた不動産(土地・建物)の分割方法について争いが生じた事案。 弁護活動と結果 相続人AからBに対して遺産分割調停の申立てがなされ,同調停において,…

ホームページ更新

経堂綜合法律事務所のホームページのうち, 「主な取扱業務」を,「地域にお住まい・お勤めの方(個人)向けの取扱業務」と「個人事業主・中小企業(事業者)向けの取扱業務」の2つに分けました。 「トップページ」に,「主な取扱業務」の変更を反映させま…

ブログデザイン変更(レスポンシブ化)@ココログ

これまで,スマホからのアクセスについては,ココログのデフォルトのスマホ用サイトにリダイレクトされていたのですが,このリダイレクトを外し,レスポンシブデザインに変更しました。 また,ブログ全体のレスポンシブ化にあわせて, トップページの記事数…

過誤払いと生活保護法63条(受け取りすぎた生活保護費は全額返還?・その3)

保護費の過誤払いに対する生活保護法63条の適用 「過誤払い型」の特徴 資力が発生と同時に現実化すること 生活保護費の支給決定に過誤があること 資力が費消済みである可能性が高いこと 「過誤払い型」の取扱い 原則としての遡及変更 生活保護法63条の適…

生活保護法63条本来の適用場面(受け取りすぎた生活保護費は全額返還?・その2)

生活保護法63条が適用される場面は… 生活保護法63条本来の適用場面 「生活保護法63条本来型」の特徴 現実化していない資力が存在すること 保護費の支給決定に過誤がないこと 現実化した資力から保護費の返還が可能であること 「生活保護法63条本来型…

ブログデザイン変更@ココログ

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事務所開設2周年

2018年2月1日で、経堂綜合法律事務所開設2周年となりました。が、業務繁多によりバタバタと過ごしていたため、気がつけば2週間も経っていました(苦笑)。 皆さまのお力添えにより、無事に2周年を迎えることができました。 今年は、地域にお住まい…

20万アクセス

ブログ開設時(2011年8月)からのアクセス数が,20万を超えました。 15万アクセスまで約6年かかりましたが、そこから20万アクセスまでは、「生活保護受給世帯の就職活動にパソコンが必要なら,知人等から借りて賄えばいい。」という判決(東京地…

​ 担当ケースワーカーの不可解な対応の背景(【控訴審報告】「生活保護受給世帯の就職活動にパソコンが必要なら,知人等から借りて賄えばいい。」という判決)

控訴審での審理 控訴審で新たに判明した事実 東村山市で発生した生活保護費の過大支給(7年間で70件,計4704万8652円)との関係 東京都福祉保健局保護課による特別指導検査での指摘事項 担当ケースワーカーの不可解な対応の背景にあったもの 控訴…

裁判例と行政実務の状況(【補足4】「生活保護受給世帯の就職活動にパソコンが必要なら,知人等から借りて賄えばいい。」という判決)

考え方の異なる東京地裁の2判決 東京地方裁判所平成29年9月21日判決 東京地方裁判所平成29年2月1日判決 行政における異なる2つの取扱い 返還決定を取り消す自治体 東村山市での取扱い 考え方の異なる東京地裁の2判決 東京地方裁判所平成29年9…

生活保護費の過支給はなぜ起こったのか(【補足3】「生活保護受給世帯の就職活動にパソコンが必要なら,知人等から借りて賄えばいい。」という判決)

Aさんに生活保護費が多く支給された理由は…? Aさんに生活保護費が多く支給された理由と経緯 生活保護の受給と就労の開始 収入申告書の提出 担当ケースワーカーの収入認定 退職と離職票の提出 パソコンの購入 給与明細の提出 担当ケースワーカーの交代と保…