弁護士 木村康之のブログ

世田谷区・経堂の弁護士です。身近な法律問題についての情報を発信していきます。

森喜朗会長辞任へ 自ら後任指名 禅譲劇も「密室」での幕引き

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公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 定款

(役員及び会計監査人の設置)
第23条 当法人に、次の役員を置く。
(1) 理事3名以上35名以内
(2) 監事1名以上3名以内
2 理事のうち1名を会長とし、会長以外の理事の中から副会長、専務理事、常務理事を置く。

組織委員会の会長は、理事の中から選出される。
・川淵氏は、理事ではなく評議員である。

というわけで、森氏が川淵氏を後継に指名したところで、川淵氏はそのままでは会長になれなかったのですが、あっという間にこの話は立ち消えになりました。
それにしても、組織委員会がいかにルール(定款)から乖離した力学に基づいて運営されていたのかが透けて見えるエピソードだったなと思います。

(五輪が開催されるとしても)開催まであと半年もない時期なので、順番としては、まず現理事の中から候補者を探して、どうしても適任者がいなければ外部からの登用を考える、というのが本来あるべき筋なのではないでしょうか。