ロースクールから司法修習を経て弁護士になる過程で,「法曹は特別な仕事だ。」というお考えをお持ちの方に出会うことが少なからずありました。
そのお考えが,ご自身の仕事に対する動機付けにとどまっているのであれば問題ないのですが,同僚や部下に対する強要にまで転化している場面を目にすることがあり,パワハラの1つの要因になっていると感じています。
今回の記事は検察庁での出来事ですが,弁護士業界にも同じような状況はおそらく多数存在しているのではないでしょうか。
何しろ狭い村社会なので,パワハラや若手弁護士の労働力の搾取のような行為が表沙汰になることはほとんどない(被害者側としても,事を荒立てたくないというケースが多い)のですが,業界として,こういった行為の撲滅に取り組んでいかないと,この業界に来てくれる若者がいなくなってしまうのではないか,と危惧しています。